はじめての富士登山

2022年8月 樹里庵を開業し、51才からのセカンドライフが始まった。
開業準備期間中、ふもとから何度も眺めていた富士山。
地元民としていつかは登ってみたいかな?とは思っていたものの、まさか、こんなに早くに挑戦するとは、、、

写真左の太っちょが僕。右が星空案内人仲間のよっつん。
コンビニで少しでも入口近くに駐車する僕。 地元でアウトドアガイドを営むよっつん。
身体能力差は富士のごとく、、、
アウトドアに憧れはあるものの、いろいろな理由をつけて行動しないデブ症の僕であったが、何かが動き始めた。
僕のなかで、彼の影響は大きい、、、

ふもとのコンビニに02:30に待ち合わせ。
富士スバルライン5合目から吉田ルートで頂上を目指す。
ふもとは厚い雲に覆われていたが、5合目は晴れていて天の川や冬の星座たちが輝いていた。
前日は早く寝て備えようと思っていたが、苦手なPC作業やお洗濯などで寝ていない。やばいかも、、、
小御岳神社参拝後、美化協力金を払うともらえる木札をザックに付けていざアタック!!

登山開始まもない5合目から見た雲海

吉田口から本格的な登りまでの移動区間。
すでにもう疲れた。
普段は完全な車生活。横断歩道でもつまずくオジサンなのだ。
日が昇り雲海の綺麗さに騙されているせいかイヤイヤながらも歩く。
そんな時よっつんは言う。
「すぐ着きますよ~」
彼にそう言われて直ぐに着いた感覚を持ったことは一度もない、、、

晴れてはいるものの、断続的に雲が沸いてずーっと虹が出ていた。
途中、1枚だけ自分のスマホで虹を撮ったが、それ以外はスマホを取り出す気力はもうなかった。
だから掲載している写真は全部撮ってもらったものなのだ。

このころ、フジちゃんと出会う。
遠くでよっつんが誰かとと話しているのが聞こえた。
見渡すと虹よりもきれいな笑顔で挨拶をしてくれた女性が居た。
なんと、一人でリベンジに来たのだという。
それまで悲壮感しかなかった僕に笑顔が戻る。
なんか、素直にうれしかった。

嗚呼、山頂。

見上げるとそこにあるが、なかなたたどり着けない鳥居。
難所と聞かされていた長い岩場。
少しずつ漏れていて、山頂手前で無くなったハイドレーションパック(2リットルのチューブ付き水パック)
(節約しながら給水してたのに、無駄にパンツを濡らしていた。)
なかなか休憩させてもらえない鬼コーチ(よっつん)←休むと余計に疲れるとのこと。愛のムチ??

いろいろありましたが、登れました。富士山。

日本最高峰 剣ヶ峰 3,776M

富士山の火口を一周することを「お鉢めぐり」という。
本当の山頂「剣ヶ峰(3,776M)」にはお鉢を巡らないといけない。
お昼ご飯を食べた僕は気持ちが大きくなってお鉢巡りを承諾。(ばかなのかな?)
(富士登山初心者は下山時間を考えて無理をしてはいけない。とWEBに書いてあった)

意気揚々と剣ヶ峰を目指して出発!
なんかSF映画に出てきそうな火口を歩く!
剣ヶ峰手前の急斜面は粗い砂が滑って超疲れる。

でも、登りましたよ。日本最高峰。
通販の安い装備で、メタボな僕が、初チャレンジで。
嗚呼。高いところまで来たのだな。
自信につながる良い経験をしたな。と思いました。

んで、軽い高山病。
(症状の順。僕の場合。)
なんか鼻水がでる(気温は低いが寒いのではない)→手が少し痺れる→疲れる(はじめから?)→頭痛が痛い→気持ち悪い→
酸素を吸う(無味無臭)→なおる(笑顔)

そして、長い長い下山。
どこまでも続く景色の変わらないつづら折りの道。
爆発しそうな膝。
本降りになった冷たい雨。
歩くたびに何故かカニのような泡を出す僕の登山靴。
ゴールの5合目駐車場に見える森の幻覚。
最後にくる地味に意地悪な石畳の道。(ゴツゴツ)

本当に長くてつらい下りでしたが、3人無事に下山することができました。
(よっつんはとっくに下山して、愛車のハイエースで迎えに来てくれてました。)

当分の間、また富士山に登りたいとは思えませんが、樹里庵の周りの1,700メートル級の山頂からは絶景の星景写真が撮れるそうです。
鎖場、テント泊など未知の世界ですが、登山が待ち遠しくてワクワクしています。
富士登山まえの僕からは大きな成長となった気がします。

Life goes on.
セカンドライフ。
楽しいです。

「はじめての富士登山」への2件のフィードバック

  1. マリン女子

    おじさんがんばれって、応援したくなりました!!母にこのブログをおすすめしたら、泡を吹く靴や、爆発膝に爆笑。一緒に応援しています。

    1. 応援ありがとうございます。
      泡をふく靴は洗って、防水加工をやり直しました(笑顔)
      日々、アドベンチャー。
      楽しいです。

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